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随想 飛行機から見た景色


仕事で飛行機に乗る用事があって、空から日本を眺めていました。

海辺近くから町が発生し、それがどんどん広がって、山あいまで広がって、あたり一面を埋めつくしています。

これが元々どんなだったか、人間の来る前の景色を想像すると、本当に人間というのは害虫のようだと思います。

畑をやっていたときに、野菜や葉っぱが虫に食べられました。そのときの模様に似てるなー、と思いました。

人間なんか、やっぱいない方がいいのかなー。滅びちゃった方がいいのかなー。とかボンヤリ思いながら、空からその景色を見ていました。

・・・

ここで発想の転換が起こります。

・・・

ん、待てよ?

人間が害虫だとすると、

畑の害虫っていうのはたしか、人間が肥料をあげすぎたり過剰な栄養分を供給することで、自然界のバランスが崩れることによって発生するもので、

害虫がその過剰な栄養分を食べることで、畑の自然環境が均衡状態にもどっていく、

人間が害虫と呼ぶものにも、自然を均衡状態にもどすという役目があるのだぞ、という話をどこかで読んだ気がします。

そうすると。

・・・

人間がこの地球にとって害虫だとすると、

人間はこの地球を均衡状態に戻す、一時的な害虫の役目を担っている。ということになります。

均衡状態ってなんだろう。この地球にとっての過剰栄養ってなんだろう。

ああそうか。太陽だ。

太陽のエネルギーがあまりに強大で、

それが植物を育て、動物のエネルギー源となり、またそのエネルギーが化石として土中に蓄えられて、石油になったりする。

太陽というのが、地球を畑に例えるなら、過剰エネルギー、過剰に供給された肥料なんだな。

それを均衡状態に戻すということは、つまり、ほかの惑星のように、石だけの惑星みたいな、そんな状態に戻すってことかな。

そうすると、地球温暖化によって生物の種を減らして、石だけの状態に近づけていくっていうのは、

均衡状態に戻すって意味では、いいことなんだよな。

全体としては、一つの大きな流れの中にあること。

・・・

ただ石だけの惑星が見えました。

悲しさと嬉しさが同時に込み上げてきて、涙が出ました。

その両方の感覚の生まれたことを、嬉しく思いました。

・・・

ナウシカに出てくる腐海の植物とは、私たち自身なのかもしれないですね。



by toshiokake2 | 2025-05-17 10:29 | feel
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