ニューヨーク


友達がニューヨークへ行くというので、
数年前に泊まりに来たニューヨークの青年のことを思い出しました。

オランダ系の金髪長身の白人で、
白馬に乗った王子様のような容姿でしたが、
彼は少しもその端正な容姿をひけらかすような所もなく、
一週間の滞在中、ただもの静かにずっと本を読んでいました。

彼の教えてくれた音楽で好きなものが二つ。

一つは、
Xylouris White (シルリス・ホワイト) の Chicken Song。

Xylouris White は、
Dirty Three のドラマー、Jim White と、
ギリシャ人の民族楽器 laouto (ルート) 奏者、George Xylouris から成るユニットです。

映像は、Jem Cohen (ジェム・コーエン) という監督が撮っているのですが、
この人のフィルムに We Have An Anchor という映像作品があって、

この映像は、
カナダのアメリカとの国境の東端にある、ケープ・ブレトン・アイランドという岬がテーマです。ケープ・ブレトンはすごく自然環境の厳しい所で、住人はほとんど居ないそうなのですが、そこに数十年前にアーティスト夫妻がDIYで家を建てて住みはじめて、だんだんその志に共感する人が増えて来て、、という場所だそうです。

もう一つは、
Vic Chesnutt (ヴィク・チェスナッツ) の You Are Never Alone。

Vic Chesnutt は18歳の時に自動車事故に遭い、四肢が麻痺しているのですが、その麻痺の残る手を使ってギターを弾き歌っています。こういう話を込みで紹介するのもどうかと思うのですが、、僕はこれも込みで聴いたのでたいへん沁みてしまいました。(残念ながら2009年に亡くなっています。)

Vic Chesnutt が出演している NPR Music Tiny Desk Concert という音楽ライブシリーズがあるのですが、これはニューヨークのNPRという非営利ラジオ局の小さなオフィスで、有名無名関係なくミュージシャンを呼んでライブをしてもらうシリーズで、先の Jim White や、アデルも出演しています。

Vic Chesnutt の映像をよく見ると、Jem Cohen の映像に出てるギタリストが出ていたり、、うちに泊まりに来た青年は、近所に住んでいて彼らと時々すれ違う、と言っていたり、、僕はニューヨークに行ったことはありませんが、なんとなく、ニューヨークにもそういう風に似た波長の人がつながる雰囲気があるんだろうな、、と想像して興味を持ったりしていました。

彼が紹介してくれた映像に、ほかにも A Take Away Show というシリーズがあって、フランスの人が始めて、今では世界的に音楽好きのあいだでは有名なシリーズだそうなのですが、

あれ? それ知ってる知ってる、僕の知ってるテニスコーツっていう日本のユニットも出てるよ、と紹介したり、

音楽だけでなくて、
彼も僕と同じように有機栽培や自然栽培に興味があって、
僕が読んだ、日本人の自然栽培農家の本を、ニューヨークの巨大本屋で見つけて読んでいたりしていました。

なんとなく、
どれだけ距離が離れていても、
おなじようなことを考えて想っている人は居るし、
そうした人とは巡り会うこともあるものだと思います。

いろんなニュースがありますが、
この、その、心の中にあるものは、
おもてには見えなくても、ずっとそこにあって、
そうした人たちは、ほかの国にもいて、、

・・・

彼とまた連絡をとるのは難しいだろうけど、もし僕がニューヨークに行くことがあったら、彼が教えてくれたような場所に行ってみたい、と思っています。

さて、明日は朝から畑の見学に。




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by toshiokake2 | 2017-06-11 00:11
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