書籍 猪瀬浩平 むらと原発


原発問題というのはまだ僕にとってもデリケートな問題で、
周りの人にも気安く話せる話ではありません。
(ほんとは身近な人とこそ話したいのにね)

賛成・反対、
どちらも言って良い場が健全で、
それは賛成・反対より大事なことだとは思うのですが、

僕は原発はなくなった方が良いと思っていて、
その論理的な理由というのは、出尽くしているのでここでは語りません。突き詰めれば、賛成・反対ともに、僕や一般に理解できる論理的根拠などないと思います。

感情の面で、

ひとつ、
2012年ごろのよく憶えているエピソードがあって、

そのとき僕はこのお店で友人たちと麻雀をしていたのですが、
原発問題の話になって、

わりと気心の知れた仲なので、
賛成・反対にわかれて多少の意見交換ができたのですが、

賛成派の友人が、
反対派の僕に対して、
「原発なくすかわりに自分の子供が死んでもいい?」
と尋ねたんですよね。

僕は、
すこしかんがえて、
「いい」と答えたんですよね。

これはもちろん、
自分の子供の命が大切じゃないとか、そんなことではないです。自分はともかく、子供の命をかけるなんて断腸の思いです。

友人は、そこまで言うなら認める、というようなことを言っていた気がします。

そして僕は、
そのあと帰って妻に、
「こういう質問をされた。君はどう?」と尋ねたら、
「子供の命はかけられない」と言っていた気がします。

それが僕にとって残念だった、という気持ちはさておき、

友人や妻は、どうしてそういうふうに考えるのかな?
逆に、
僕はどうして、子供の命をかけても仕方ない、と思うのかな?
と考えると、

僕にとって、
大地というのは曾ばあさんの曾ばあさんの曾ばあさんの、そのまた曾ばあさんのように感じてるみたいで、
また同時に、
子供の子供の子供の子供の、孫の孫の・・・、を育むものだとも感じてるみたいなんですよね。

だから、
大地を殺すっていうのは、
祖先を殺すっていうのと同じだったり、
子孫を殺すっていうのと同じだったり、なんかそんな気持ちになるんですよね。
(べつにまあ、ふだんからそんな環境保護意識しまくってるわけでもないんですけど。)

だから、
僕はそういうふうに考える。
そういうふうに感じる。

もうこの感覚っていうのは非論理的な部分やバックボーンによるわけで、
とても論理的根拠にはなれない。
ただそうなんだ、っていう気持ちを伝えるしかないです。

・・・

そんなころから何年か経ちますが、

ちかごろ、数カ月前に、
「むらと原発 窪川原発計画をもみ消した四万十の人びと」という本を読みました。

これはなかなかの本で、
なかなかすごいな、と思った本ほどPOPが描けなかったりするのですが、
やっと描けたのでUPします。
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原発関連の話や本は、
結局、机上の論理ばっかりで、実際どうなったか、とかの話がないな、とか、
思ったことないですか?

僕は、
僕と同じ思想だとしても、そーゆー机上の本じゃなくて、現実的な本が読みたいんだよ、実例なけりゃ信頼できないじゃん、使えないじゃん、と思ってたので、

この、
現実に原発問題を終結させた「実例」にふれられる本は、ありがたかったです。

また、
この本の大事な所は、
「反対派が賛成派に勝つための実例」が主題ではなく、
「反対・賛成で町を2つに割るような、遺恨を残す亀裂をさけながら、話をすすめた実例」が主題だという所で、

「なーんかケンカばっかりしててもしょーがないじゃーん。」
と思ってた僕にとって、とても良かったです。
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・・・

本は、店内1階奥の本棚にあります。
よかったら見てみてください。(貸出可)

本にも出てくる、
窪川町(現・四万十町)の酒蔵・文本酒造から、
桃太郎・純米大吟醸(冷・800円)もご用意しております。
あわせてよろしくお願いします。
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by toshiokake2 | 2016-06-09 11:52
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