書評 いちえふ2巻

先日、白楽TweedBooksさんで行われた「ひとつき十冊 第三回」で紹介させていただいた、

・いちえふ 2巻(竜田一人)

のPOPを描きました。
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正直、
最初はこのマンガを読むことに気が乗りませんでした。
お店のお客さんで1巻を仕入れたときに読んでくれた方が多く、
2巻も問合せがあるでしょうし話題作なので仕方なく入荷しました。

気が乗らなかったのは、
話題性先行でひろまった本だから2巻以降は息切れして質が落ちそうだというのと、
福島原発関連の話はウラがとれないのにそれを世間に同調して広めるのがイヤだったからです。

でこう、
仕事だから仕方なく読み始めたんですが、
意外と読めちゃうんですよね。
いやいやじゃなくて、
ふつうに先が気になって読んじゃう。

マンガの構成、
話の進め方、補足のつけ方、
一人称視点での感情移入のさせ方、
力みすぎない中立性の感じさせ方、

そういったところのバランスがよくとれている。

「これはけっこう作家さんのほかにも編集さんや関わっている人たちが力をいれてつくってるなぁ~」
と妄想しました。

そして、

でも結局ウラとれないんだよな、
ウラとる方法あるのかな?

とか考えてたときにハタと気づき、

ウラをとろうにも、
おなじように作業員潜入ルポした人いても、写真とれないじゃん。

つまりこの
「ビジュアル+文字」
で原発作業員潜入ルポするっていう手法は、マンガだからできてることなんですよね。
あとは絵描きさんで文章書ける人ぐらいしかできない。

原発に限らず、
潜入ルポものにマンガがよく使われるのは、そういった事情もあるのかなー、と気づかされました。

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そんなわけで、
「読めるマンガ」としての質もあって、
「マンガならでは」の特性も生かした良いマンガ作品だと思います。

ただ、
「マンガとして読んで面白いか」と、
「正しい情報がのっているかどうか」は別のことで、

じつはこの作者さんは発言が批判されていたりもするので、(いちえふ 批判 でググってください)
そこは別のこととして各々判断してくださいね。

(店主へそ)

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by toshiokake2 | 2015-03-21 19:35
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